会社発展や再建に必要不可欠な経営ビジョン、中長期的計画の策定に悩まれている方は、「MV」のミッション・コアバリュー・ビジョンが明確でないことが多く、問題を解決する道筋を検討し「MVV」の実効性を高めていきます。
目の前の戦略に追われてしまい、何かうまくいかない原因は、企業理念を持ちつつもMVVが明確になっていないことが多いのです。
MVVとは、経営コンサルタントで著述家の故ピーター・ドラッカーが提唱したもので、経営の中核に置くべき概念・フレームワークのことで、MVVが明確な企業は、ヒト・モノ・カネ・情報といった経営リソースを効率的に事業に投入でき、経営の無駄を省くことが可能になります。
MVVが重要である第一の理由は経営効率の向上です。
「MVV」経営改善-課題解決と戦略の策定基本
企業にとって重要な経営課題のひとつは新たな市場価値の創造です。
そのためには組織の存在意義や目指すべき方向性、在るべき姿などを明確化し、経営者の軸となる経営方針を組織で共有しなければなりません。
MVVが明確な企業は、ヒト・モノ・カネ・情報といった経営リソースを効率的に事業に投入でき、経営の無駄を省くことが可能になります。
そこで経営課題として重要となるのが、企業経営の羅針盤となる「MVV」という概念です。
MVV(ミッション・ビジョン・バリュー)の重要性
現代では、情報通信技術の進歩に伴って市場の変化が加速しています。
顧客や消費者のニーズは多様化かつ技術向上のスピードも速く高度化しているため、製品サイクルは短命化が加速していく傾向にあります。
このような時代のなかで競合他社との差別化を図り、競争優位性を確立していかなければならないのです。
そのためには、絶えず変化する市場に対して柔軟に対応していかなくてはなりません。
不確実性の高いVUC時代に生き抜いていかなければならないのです。
MVVを企業経営の羅針盤として据えていきます。
組織を取り巻く環境の変化に対する指針となり、自社の存在意義や在り方を見失うことなく事業活動を推進することができるようになります。
企業理念とビジョンの違い
企業理念とは?
経営理念とは、経営を行う上での創業者や経営者が大切にしている想いや信念、価値観を明文化したものです。
経営を進める上で、「どのような目標を定めているのか、その目標を実現するために、どんな手段を取るのか」などが宣言されています。
自社の従業員だけでなく、社会や取引関係者・顧客などに対して自社の在り方や目的を示すものなので、従業員の判断基準や行動指針になり、その企業の印象を決めるものにもなります。
経営者が交代することで経営理念は変化する可能性がありますが、理念を継承し大切にしている価値観や存在意義・意思決定・行動指針などの基準に反映させたものが「企業理念」です。
ビジョンとは?
その企業が長期的に目指すゴールのことで、企業理念を具体的なゴールに導くために、その企業がいつまでにどのような状態を目指すのかを指し示したものです。
この将来像が明確になることで、従業員も自社が将来的にどのような企業を目指しているのかが理解でき、目指す目標に取り組んでいきやすくなります。
企業理念とビジョンの違い
企業理念:企業が大切にしている考えや信念・価値観
ビジョン:企業の将来像に向かい長期的に目指すゴール
MVV(ミッション・ビジョン・バリュー)の策定
Mission(ミッション)
組織の使命や存在意義を表します。企業とは市場に付加価値を提供し利益を獲得して、組織
としての成長と発展を通して社会に貢献することが使命であり存在意義です。
Vision(ビジョン)
組織としての目指すべき理想の姿を指す概念のことで、使命や存在意義を意味するミッションに基づいてビジョンを定めます。組織が目指すべき方向性や在るべき姿が明確になります。
Value(バリュー)
組織の価値観や価値基準を表し、組織に属する行動や判断の基準となる、組織を構成する重要な要素です。中長期的なビジョン達成に繋がり組織の存在意義であるミッションの実現へと向かいます。
MVVの策定方法
バリューはビジョンを達成する土台となり、ビジョンはミッションを実現する礎になるという関係性によって成り立っています。
MVVは事業活動の羅針盤となるため、創業者や経営者、役員、取締役、執行役員など、経営に関わるメンバーでチームを結成します。
従業員や外部意見を取り入れていく企業もあります。
そして、顧客や消費者だけでなく、株主や取引先、従業員などのステークホルダーに向けたインナーブランディングを取り入れます。
顧客ニーズや競合他社の市場占有率と自社の特性などを大局的な観点を検討するために、「Customer(顧客)」「Competitor(競合他社)」「Company(自社)」の3つのCを分析する「3C分析」を行います。
組織全体でMVVを推進し、一貫性をもたせるために、従業員を巻きこんでワークショップを実施します。
どんな小さなことでもご相談ください。全国、zoom対応をしております。